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獣医師は私の天職

谷口動物病院 谷口院長

【谷口動物病院】
町田市木曽西5-28-31モンシャトー木曽1階。
動物のQOL(Quality of Life 生活の質)を重視し、飼い主さまとの対話を大切にする診療を理念としている。
病院ホームページ:http://taniguchi-ah.com/index.html
病院ブログ:http://taniguchiah.blog8.fc2.com/
最初から目指していた訳ではなかったが、今では天職だと思う
谷口動物病院 谷口院長

 獣医師というと一般的には「子供の頃から動物が好きで、獣医になることを目指していた人がなる職業」というイメージがあると思われますが、私の場合、決して初めから獣医を目指していたわけではありませんでした。もちろん動物は子供の頃から好きで、テレビの動物番組もよく見ていたし「大きくなったら色々な種類の動物を飼おう」とか思っていました。しかし、それを職業にしようとは全く思っていなかったんですね。
 そんな私に獣医師を目指す転機が訪れたのは、高校の進路選択のときでした。進路を決めかねていた時、たまたま部室でパラパラとめくった職業紹介の本に獣医師の紹介が載っていたのを見て「これしかない、この仕事をやってみたい」と突然閃いたんです。それを期に獣医師になるための勉強を始めたのですが、正直その頃は獣医師になるということがどういうことかを、きちんと理解していた訳ではなかったように思います。
 無事に受験を終え、大学に入学してからは様々な知識を学びましたが、医療現場である動物病院の見学などをそれほどした訳ではなかったので、やはり実際の獣医師の仕事がどの様なものかを良く知らないまま獣医師になったように思います。だから当時は、自分が獣医師に向いているかどうかなんて全く分からなくて、ただ「獣医師になりたい」という思いで勉強していました。
 けれども実際に獣医師になり様々な治療の経験を通して、自分が努力して身につけた知識や技術で命を救えること、動物を助けて飼い主さんから感謝の言葉を頂くことを実感することで、徐々に獣医師の仕事にやりがいを見出していきました。
 そうして「やっぱり自分のやりたかった仕事はこれだ!」という確信を重ねていくうちに、やりたいことが次々と出てきたので最終的には「自分で開業し、自分の思い描いた医療を行おう」と考えこの動物病院を開業することになったのです。


徹底したインフォームドコンセントを行う理由
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 当院の大きな特徴のひとつは、積極的な患者さんへのインフォームドコンセントを心掛けている点です。この点はホームページや資料にも明記しているのですが、なぜその治療が必要で、その治療にはどれくらいの時間や費用がかかるかを十分に説明した上で、飼い主さんに治療方法を選んで頂くことを重視しています。
 いくつかの治療方法を提示し、飼い主さんがそれぞれの仕事や金銭的都合に合わせ、自分に最もあった治療方法を選んで頂くことで負担の軽減にもなりますし、納得した上で治療を受けていただくことが飼い主さんの満足にも繋がると考えています。
 また、常に最新の医療情報や技術を勉強し取り込んでいく努力も怠りません。治療には経験も大切ですが、きちんとしたデータを蓄積させて診察を行えば、より難しい病状の判断もできるようになりますし、患者さんにより正確で、より多くの選択肢を提供できるようになります。実際の医療現場では、教科書通りの治療が常に正しいとは限りませんから、基本にプラスさせて色々な知識を学び臨機応変な対応ができるよう心掛けています。

 また、私が常々飼い主様向けの無料セミナーなどで呼びかけているのは、病気になってしまったペットを病院に連れて来るのではなく、ペットを病気にさせないようにする予防医療が重要であるということです。もちろん私は獣医師なので、病気になる動物がいなくなってしまうと仕事にならないのですが、やはり動物のことを考えれば病気を未然に防ぐ事が何よりも大切であると考えています。そのためにも私たち獣医師が、積極的に飼い主さんとコミュニケーションをとり、様々な知識を提供していくことやインフォームドコンセントによる信頼関係を構築していくことは非常に重要なのです。
 定期的に検診したり、日々のちょっとしたケアをしたりすることで防げる病気は少なくありません。実際、飼い主さんが気づかないばかりに手遅れになってしまったケースもあるので、そういったことを防ぐため、人間ドックの動物版であるわんにゃんドックというものを行ったりもしていますので、ペットオーナーの皆さんには、ぜひ病気になる前に病院に足を運んで頂けたらなと思います。

患者さんからの「ありがとう」が元気の源

 私が開業して間もない頃、かつて私が勤務医として働いていた頃の患者さんが、通りがかりに私の病院を見つけ訪ねてきてくれたことがありました。その方が飼っていたワンちゃんは、ずいぶん歳をとって亡くなってしまったのですが、何度も手術や治療を重ねて沢山の関わりがあり、私にとって思い入れの深い患者さんでした。その患者さんが、私が開業して病院を離れた後も私のことを覚えて下さっていて、前の病院のホームページから私の名前が消えていたことをずっと気にかけて下さっていたそうなんです。
 それでたまたま用事で私の病院の近くを訪れた時に「谷口動物病院」という看板を見かけ「もしかしたら谷口先生が開業したのかな」とわざわざ訪ねて来て下さったんです。その折に、当時、私がその方のワンちゃんを診たことを「今でも感謝しています」という言葉を頂いて「自分のしてきた治療は間違っていなかったんだ、患者さんにきちんと伝わっていたんだ」と感じた時は非常に嬉しかったですね。こういった励ましの言葉を患者さんから頂く度に「頑張ろう」という気持ちになります。それが私のモチーベーションなっています。


将来的に病院を拡大してもインフォームドコンセントは重視する
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 現在は私と看護師の方3名で診療を行っているのですが、今後はもう少しこの病院を大きくしていきたいと思っています。
患者さんが増えればどうしても手が回らない部分が出てくるので、そういったことがないように、ある程度の規模と人数で治療を行っていけたらなと思っています。
 その時に私が注意したいのは、担当の獣医師が変わることで患者さんが不安を抱えたり、病院の評判を聞いて来たのに担当医によって診療のレベルがまちまちだったり、こうしたことがないようスタッフのレベルを均質に上げること、それと獣医師間の徹底した情報共有を行うことです。
 スタッフを増やすのは患者さんの為でもありますが、その結果インフォームドコンセントが疎かになっては本末転倒ですので、説明や教育用の資料をきちんと作って、どの獣医師でもデータに基づいて軸のぶれない診療が行えるよう準備をしたいと考えています。やはりチームとして診療を行う以上、全員が一定のレベルでの診療を提供できる仕組みを作ることが大切なので、今後はその指導に力を入れていきたいと考えています。

 

※ここの掲示版は会員のみなさまの情報交流であり、インタビュー対象の方からは回答できませんのでご注意下さい。

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